三叉神経は顔面に分布している、主として知覚を支配する神経です。三叉神経痛は、身体の中でもっとも激しい神経痛です。その特徴は
洗顔、歯磨き、髭剃り、食事、会話などで引き起こされます。
痛みの性質は、突然「電気が走るような」、「雷が落ちたような」激しい痛みです。痛みが強くなってくると、日常生活が大きく障害されます。
三叉神経が脳幹から出るところで血管、腫瘍などで圧迫されて神経の軸が歪むと三叉神経線維の電位に異常が起こり、三叉神経痛が起こります。血管の圧迫で起こるのが約90%、腫瘍によるものが約10%です。MRIでどれが原因か判ります。写真で、三叉神経が動脈により強く圧迫されて屈曲しているのが見えます。
圧迫している血管が加齢・動脈硬化などにより屈曲してきて、圧迫がより強くなってくるからです。
腫瘍の場合は、その増大とともに圧迫が強くなるからです。
●最近の研究成果 Interdisciplinary Neurosurgery: Advanced Techniques and Case Management
【 Standardized analysis for measuring long-term results in patients after trigeminal neuralgia surgery 】
Akinori Kondo *, Hiroshi Shimano , Soichiro Yasuda , Hiroshi Miwa , Koji Takeuchi ,Takashi Yoneda , Kousuke Miyake
城山病院では関西地方で最も多くの手術をおこなっており、長年の手術経験のある医師が、手術を指導し良好な成績を上げております。