最近、とくに若い人でめまいに悩む人が増えていますが、なぜでしょうか?その最大の原因は、毎日長時間におよぶパソコンの使用です。肩・くびこりが強くなると、めまいが起こりやすくなります。
脳出血、脳梗塞などでも起こります。この時は他の重い神経症状をともないます。この時は、脳神経外科などで検査が必要です。その他には、耳の病気、炎症などでもおこります。この時は、耳鳴りとか難聴とかの症状を伴います。
一番多いのは日常的に繰り返し起こるめまいで、自律神経症状をともなうことが多いです。
ここで問題は、とくに最近若者の間でめまい、頭痛、不眠などを訴える人が増加していることです。
これが続くと不安で根気がなくなり、仕事の能率が低下します。
その最大の原因は、毎日長時間におよぶパソコンの使用です。そのためにくび、肩こりを来たす方が増えます。
肩、くびがこり緊張してくると、そこに分布する神経の神経痛がおこります。この神経は頭皮の方にも分布しているので、頭痛、頭重感、重しが乗っている感じなどがおこります。
さらにこれら頚部に分布する神経はすぐそばの自律神経と密接に連絡していますので、自律神経症状、つまりめまい、吐き気、不眠、露視、物忘れなどの症状がおこってきます。
これらの症状が続くと、仕事の能率は落ちてきますし、根気がなくなり、うつ状態にもなって来ます。その結果として、本人はもちろん社会全体、経済的な損失になります。
とくに寒いときの朝起床時にめまいが起こり易いのは、夜間にくびが冷えたり、枕が高かったりするとくびのこりが強くなり、先程述べたように頚部神経痛。自律神経症状が起こるものと考えられます。
例えば皆さんご存知の四十肩です。その原因は加齢による関節周囲の変性によるものと信じられています。
それならなぜ四十肩は3か月とか6か月とか経つと自然に軽快していくのでしょうか?
加齢による変化なら、なぜどんどん進行して行かないのでしょうか?なぜ亜急性に症状がおこるのでしょうか?
なぜ、片一方の肩関節のみ痛くなるのでしょうか?おかしいと思われませんか?
私はこれは加齢による関節周囲組織の変性によるものでなく、加齢により免疫能が低下したために弱いビールスが感染した結果おこるものと考えています。
めまいの原因についても同じです。首、肩こりが原因でおこるめまいは「頸性めまい」と言われます。
このめまいは残念ながら我国ではまだあまり理解されていません。しかし、長時間のパソコン、運転、流れ作業、スーパーのレジ、長時間のバス旅行、介護などで肩、くびがこればおこってきます。これに自律神経症状を伴うのが問題です。もちろん、頚椎の変性、枕の高さなどで、めまいのおこり方に個人差はあります。
ついで、頚部筋の緊張、圧痛の具合、さらに頚部神経、頚部交感神経の圧痛の有無などを調べます。
治療としては緊張した頚部筋のマッサージ、温罨法、体操、姿勢の矯正、枕が高ければ調整するなどです。
めまい、自律神経症状に悩む多くの人々が、頸性めまいと正しく診断されれば、めまい症状は改善し、再発しません。頭痛・頭重感も改善します。