診療科・部門

整形外科

整形外科は運動器、特に四肢の骨・関節・靭帯、腱や末梢神経などの外傷や疾患を手術だけでなく装具や足底板、運動療法や投薬などの保存療法により治療する診療科です。当院では骨折・外傷患者さんに対する豊富な治療経験に加えて、疾患としては手・肘の外科、足の外科、膝関節外科手術を専門に行っているのが特徴です。さらに上肢・外傷再建術研究所を併設しており、所長の阿部宗昭先生(大阪医科大学整形外科前教授・現名誉教授)が週2日外来・回診・手術を行っております。

治療内容

骨折・外傷外科 (担当:熊野穂積)

骨折・外傷の手術は、できるだけ小さなキズで身体の内側から強固な固定を行い、ギプスなどの外固定や安静期間をできるだけ短縮することで、患者さんの身体や心、経済的負担を出来る限り少なくするように心がけています。開放骨折や多発骨折などといった強い外力で生じた重症例も多く、搬入されて即に治療ができるように、あらゆる種類の創外固定器具を常備しています。これらの手術は年間約600件あり、それらの治療方法や成績についての学会発表も盛んに行っています。

脊椎脊髄外科(担当 坪井競三、米井 数基

他院での症例を含めると年間約200例の脊椎脊髄手術を行っております。内視鏡による低侵襲手術、顕微鏡を使用した微細な手術、スクリューやプレートなどを使用する大きな手術などほぼすべての脊椎脊髄手術に対応しております。

PED(経皮的内視鏡下椎間板摘出術)について
 従来の16mmの内視鏡と比較してより低侵襲な6mmの内視鏡を使用してヘルニアを摘出することが可能です。ヘルニアの部位によっては局所麻酔で手術が可能となります。
 従来の内視鏡手術と比較して術後の疼痛が少なく早期の社会復帰が可能となります。
 まだ関西でPEDが受けられる施設は非常に少ない現状ですが当院では毎週施行しております。PEDは下図(画像はSTORZ社より提供)のように3つのアプローチがあります。それぞれ麻酔や入院期間が異なりますので月曜日、水曜日、木曜日の午前中に外来を受診していただければ説明いたします。

   

 

足の外科(担当:熊野穂積)

足の外科は整形外科の中でも専門に行っている施設が少ない分野ですが、近年、生活様式の欧米化とともに外反母趾や扁平足などの加齢に伴う足の痛みや変形を訴える患者さんが増加しつつあります。これらは、足の裏に挿入する板(足底板)や重症の方では手術が有効です。また、変形性関節症や靭帯損傷など足関節の手術も行っています。

手・肘の外科(担当:阿部宗昭)

膝関節外科(担当:村上友彦)

スポーツなどによる半月板や靭帯断裂を受傷された若年患者さんに対しては関節鏡を用いて半月板修復や靭帯再建術を行い、疼痛の改善、安定性の再獲得を行っております。



また変形性膝関節症は内反(O脚)や外反変形(X脚)により半月板の変性や軟骨磨耗による膝関節痛が生じる病態で、日本人はO脚変形がほとんどです。下肢アライメントが偏位し、膝痛が保存療法に抵抗する方には2種類の手術方法を提供しております。
①矯正骨切り術
可動域の保たれた中等度変形の方には高位脛骨骨切り術(HTO)または遠位大腿骨骨切り術(DFO)、その両方を組み合わせたDouble Level Osteotomy(DLO)を使い分けることで、変形を矯正し、症状改善を図ります。手術は術後に仕事、スポーツ、旅行などを積極的にしたい30〜70歳台の方に行うことが多く、術後の可動域は良好で正座も可能なことが多いです。


②人工膝関節手術
重度変形や可動域制限を有する方には人工関節置換術を行います。変形の程度により単顆置換術(UKA)と全置換術(TKA)を選択します。当院では術中ナビゲーションによる再現性の高い人工関節を行っております。人工関節は術後屈曲130°程度の制限は生じるものの、術後早期に疼痛が軽減し、ADLの改善を図れるため、70〜80歳台の方に行うことが多いです。

 

変形性股関節症の病因は①臼蓋形成不全(骨盤被覆が狭い方)②大腿骨頭壊死症(アルコールやステロイド使用などの方)③大腿骨寛骨臼インピンジメント;FAI(骨盤寛骨臼と大腿骨頭が衝突を繰り返し関節唇や軟骨が損傷する方)④関節リウマチがあげられます。関節障害が進行し、保存療法に抵抗し、日常的生活に支障がある場合、人工股関節置換術を提供しております。

人工股関節置換術

 人工股関節置換術(THA)は変形した大腿骨頭と骨盤側の寛骨臼をインプラントに置換し、疼痛の改善、正常可動域の再現を図る手術です。手術進入法は、後方法では術後脱臼率が高いため、当院では前方法を行っております。骨盤側は医療用プラスチック(超高分子量ポリエチレン)に、大腿骨側は金属(コバルトクロム合金)に置換します。固定は骨セメントを用いる方法を選択し、臼蓋形成不全の方には自家骨移植術を併用し患者さんの本来の股関節(原臼)に人工関節を設置します。また将来インプラントの磨耗などで再置換術が必要になった場合、セメントTHAでは最小限の侵襲で抜去出来ることも利点です。

 

医師紹介

副院長
熊野 穂積

大阪医科大学
昭和63年度卒 骨折治療学会評議員
大阪医大教育准教授
中部日本整形外科災害外科学会評議員
日本足の外科学会評議員
日本整形外科学会専門医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
主任部長
坪井 競三

日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会リウマチ認定医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
医長

村上 友彦

《資格》
医学博士
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本整形外科学会 認定スポーツ医
日本整形外科学会 認定リウマチ医
難病指定医
《主要所属学会》
日本整形外科学会
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)
日本整形外科スポーツ医学会
日本股関節学会
日本人工関節学会

医師
天野 裕基
医師
米井 数基
医師
久野 直人
上肢機能再建研究所

上肢機能再建研究所というと堅苦しい名称ですが、内容は疾患や外傷によって整形外科の一分野である肘や手の機能が障害された患者さんの治療をするところです。肘と手は人が日常生活を送り、仕事をし、スポーツや趣味を楽しむうえでなくてはならない運動器の一つです。私は外傷や病気による肘と手の障害を持つ患者さんの治療を50年近くやってきました。私の治療方針は先ず注射や薬、装具やリハビリで経過をみて、どうしても治らない患者さんだけを手術的に治療することです。勿論、はじめから手術が第一選択になる患者さんもおられますが、手術しないで治る患者さんのほうが圧倒的に多いのです。
私の当院での勤務は週2回(火、金曜日)なのですが、肘や手が痛い、動きが悪いなどで困っている方は相談に来てください。 

所長/顧問
阿部先生 阿部 宗昭

大阪医科大学
昭和41年度卒 医学博士
大阪医大名誉教授、整形外科専門医、手外科専門医

外来診療

外来担当、受付時間は下記リンクにてご確認下さい。

ふれあい新聞(病気のお話)

《資格》

医学博士

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本整形外科学会 認定スポーツ医

日本整形外科学会 認定リウマチ医

難病指定医

《主要所属学会》

日本整形外科学会

日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)

日本整形外科スポーツ医学会

日本股関節学会

日本人工関節学会