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病院のご案内

2023年 城山病院の活動報告について

城山病院 院長
石橋 孝嗣 医師

新年あけましておめでとうございます。城山病院の2023年(以下「昨年」と記します。)の活動報告をさせていただきます。

地域医療支援病院として

 昨年4月に大阪府から地域医療支援病院の認定を受けました。地域医療支援病院とは、文字通り地域において急性期医療を支援する立場にある病院ということです。
そのための条件として①地域の皆様のかかりつけ医であるクリニックとの連携を深め、急性期医療が必要な患者様を紹介いただき、治療後は元のクリニックで診ていただくこと、②地域の医療関係者に向けた教育・研修活動を積極的に行い地域全体で医療の質向上を図ること、などの条件を満たし、そして、なによりも地域住民の方々や医療関係者に信頼される病院であることを求められています。私たちはより一層その役割を果たして
いく所存です。

ダヴィンチによるロボット支援手術をスタート

 2022年12月にロボット支援手術を行うため「ダヴィンチ 」を導入いたしました。患者様にとって、より低侵襲で安全な手術を提供できる体制になりました。このロボット支援手術は、今までに、消化器外科では大腸癌や胃癌、ヘルニアに対して計78例、泌尿器科では前立腺癌に対して14例行いました。

TAVI(径カテーテル大動脈弁置換術)をスタート

 TAVIは大動脈弁狭窄症に対する治療法で、身体に負担の大きい開胸ではなく、カテーテルを用いて大動脈弁を置換する方法で、より低侵襲で安全な治療法です。当院では4月よりこの手術を開始し、今までに10例行いました。

救急医療体制の強化

 昨年の9月より、救急外来の医師体制を常勤医2名と非常勤医とで日々4~5名配置し、看護部門の強化もいたしました。さらに救急隊との連携を強めることで、救急車の搬送数も増加してきており、後の表でも示す通り、ここ最近では月に400~450台を受け入れる状況となっています。

第三者評価(第2ラウンド)の受審

 日本医療機能評価機構より2019年4月に病院機能評価認定を受け、昨年の11月には2回目の実地調査を受け、その評価に基づき当院がより一層進化していくべく、職員一同努力してまいります。

診療実績と職員数

 昨年と一昨年の診療実績を別表に示します。
地域医療支援病院として外来患者数は救急車受入件数が増加したものの若干減少傾向がみられ、診察から治療をする場として適正化してきており、入院患者数、手術件数を増加させる要因となっています。
当院の職員は、2023年12月1日現在で総職員数843名です。その内訳は、医師 常勤62名、非常勤111名、看護師358名(このうち認定看護師8名)、診療技術職員183名【リハビリ療法士83名、 薬剤師14名、診療放射線技師27名、臨床検査技師23名(このうち視能訓練士3名)、臨床工学技士25名、管理栄養士11名】、事務職員105名と、多職種混合の医療の質向上にかかる職員(QMC 医療安全、感染制御、入退院支援、地域連携に携わっています)24名となっています。
2024年は、この843名が、当院の理念である「城山病院は患者様のために存在します」のもと、多職種一丸となり、患者様を中心としたひとつのチームとしなって診療を行ってまいりますので、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。