
城山病院 院長 石橋孝嗣
新年あけましておめでとうございます。
城山病院の昨年2022年の活動報告と年頭のご挨拶をさせていただきます。
振り返ると2022年は先端医療を導入し展開に取り組む最初の年となりました。
7月には変形性膝関節症の治療を、より多くの患者さまに提供するため、整形外科の村上友彦先生を中心にして「人工関節・膝関節機能再建センター」を立ち上げました。保存的治療として再生治療(自身の血液成分を用いたPRP療法)や、手術療法(関節温存や人工関節)があり、患者さんに適した治療を提供してまいります。同じく7月には手術室にハイブリッド手術室を設置いたしました。ハイブリッドとは、切開しないと目視することができない患部を放射線で透視しながら手術を行うことができるシステムです。心臓血管外科では大動脈弁狭窄の手術で胸を切開せずに、カテーテルを用いて心臓弁の置換を行ったり、整形外科では、側弯症における大掛かりな手術が、より安全でかつ低侵襲に行えるようになりました。
11月には外来化学療法室を10階へ移設し、一度に12人治療できるよう拡張いたしました。近年、消化器癌や乳癌、血液癌に対する化学療法は、入院せずに外来で行えるようになっており、当院でも外来での治療件数は増加しています。なお、10階にあった日帰り手術センターは2階に移設しています。
12月には手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、「ロボット手術センター」をこの1月から稼働しております。結腸癌や直腸癌をはじめ、鼠経ヘルニアや将来的には前立腺癌に対する治療ができるようになります。「ダヴィンチXi」により、より高度な手術を安全に提供してまいります。
また、昨年から進めてきた大阪府の地域医療支援病院認定に向けた準備は順調に進んでおります。 地域医療における当院の役割は急性期に特化した医療の提供となります。
つまり、クリニックから患者さんの紹介を受け、治療後はクリニックなど地域への戻す(逆紹介)ことを軸とする診療体系となります。そのため患者さまにはまず「かかりつけ医」となるクリニックを決めていただき、最初にクリニックを受診していただくことになりま
す。「かかりつけ医」で急性期医療による治療が必要と判断した場合、城山病院宛に紹介状を書いていただき、持参して当院を受診する流れになります。
「かかりつけ医」を受診せず「紹介状なし」で受診された場合、「選定療養費」として治療費以外に別費用でご負担をかけることになりますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
当院は昨年来大阪府の要請に応え、重点医療機関として積極的に感染症対策に取り組んでまいりました。2022年11月30日までの11か月間の実績は、入院患者数283名、発熱外来患者数1,681名、抗体治療・外来診療患者数 66名、ワクチン接種人数7,519名でした。本年も引き続き大阪府と協力して重点医療機関の責任を果たしてまいります。
最後に診療実績と職員数につきご報告いたします。
2020年11月から2021年10月までの期間と、2021年11月から2022年10月までの期間における診療実績を別表に示します。入院患者数と手術件数が若干減少、外来患者数と救急搬入件数は若干増加しました。
当院の職員数は、2022年12月1日現在で779名です。
内訳は、医師が常勤58名、非常勤92名。看護職が336名(うち認定看護師7名)。
診療技術職が173名(リハビリ療法士78名、薬剤師15名、診療放射線技師27名、臨床検査技師18名、視能訓練士3名、臨床工学技士22名、管理栄養士10名)。事務職97名、入退院支援職23名です。
2023年も「城山病院は患者様のために存在します」という理念のもと、多職種の職員全員がひとつのチームとして協働し、患者さまに安心して受診いただける診療サービスを提供してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
