フォントサイズ アクセス お問い合わせ
病院のご案内

AEDをご存知ですか

MEセンター副技士長 安田英也技士

最近、街中や公共施設で見かけるAED。何のために、どのように使うかご存知ですか?城山病院ME(メディカルエンジニア)センターで院内すべての医療機器を管理する臨床工学技士の安田副技士長に話を聞いた。

AED (自動体外式徐細動器)とは

人が心肺停止の状態に陥った時に電気ショックを与え、救命する機器です。心肺停止状態は1分経過する毎に7~10%生存退院率が下がると言われ、一刻を争う中で生まれたのがAEDです。自動で電気ショックが必要か否かを判断し、必要であればボタンを押すだけで電気ショックを与えることができます。音声ガイダンスに従って行うだけなので、使用する上で免許は必要なく誰でも使用することができます。救急車を呼び、救急隊がAEDを使用し蘇生するより、一般の方が救急隊到着前にAEDを使用した方が社会復帰率が良いというデータもあります。もし、そのような場面に遭遇したら率先してAEDを使用してください。城山病院でも外来や病棟を始め各所にAEDを設 置しよりよく 使用してもらうために毎年4月には院内講習会を開催、また、大阪府医師会認定ICLSコースを開いて、すべてのスタッフが救命処置を行えるように努めています。最近、マスコミでAEDが稼働しなかったという事件が報道されました。電池切れ、部品の不具合などが原因でしたが、これらはあってはならないこと。城山病院のAEDは私たち臨床工学技士が、日々、そのような不測の事態も想定し機器管理を行っています。現在の医療は機器なくして成立せず、それらを保守・管理することが不可欠です。この機会に私たちが管理する代表的な機器についてもお話します。

人工心肺装置

心臓手術では心臓を止めて、心臓への血流を遮断して行うために、全身への血液循環(人工心)、肺でのガス交換機能(人工肺)、さらには体温調節などをつかさどる装置です。手術中は執刀医のそばで私たちが3人チームでこの装置を操作します。機器が正常に作動するための保守管理はもちろん、手術前のカンファレンスで執刀医と細かく打ち合わせを行います。私が常に行っているのは緊急事態時のシミュレーション。「そこまで考えるか」と言われるまで備えます。

カテーテル治療

人工心肺装置が心臓外科手術なら、循環器内科での検査や治療でなくてはならないのが、血管に管を
通して治療するカテーテル治療です。この操作を行うのは医師で、私たちはその補助を通常は2人で務めます。医師からの多様な指示に速やかに対応できるのも私たちの腕の見せ所です。また、医師の知らない機器の特性なども私たちがフォローします。

心臓ペースメーカー

不整脈などの疾患により、適切な機能を失った心臓に代わって心筋を刺激し、心収縮を発生させる心臓ペースメーカー。心臓外科医によって体内に埋め込こんだ後、患者さんに機
器の注意事項の説明から、数カ月に1回の電池残量チャックなどのフォーローアップを私たちがしま
す。実は、私たちの仕事の中で、唯一患者さんと話のできるのがこの機会!病棟に向かう時に、心が躍るのはスタッフの中で私だけじゃない…と思うのですが。心臓ペースメーカーは電磁波を嫌う機器ですが、現在では特殊な場合でなければ心配はいりません。ただ、IH調理器の前で料理をするのは気をつけて下さい。また、店頭によく設置されている盗難防止装置も通り過ぎるだけなら何ら問題はありませんが、隠された装置の前で知らずに立ち止まるとトラブルになりますので注意が必要です。他にも特殊な職場などに勤務される方には環境調査を行うこともあります。