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病院のご案内

新理事長就任にあたって

理事長
黒岩 敏彦 医師


4月1日に脳・脊椎・神経センター最高顧問の黒岩医師が理事長に就きました。
黒岩医師は大阪医科大学教授、同附属病院院長などを歴任、城山病院には1970年代から非常勤医として在籍し、2019年から脳・脊椎・神経センター顧問を歴任しました。
高度急性期医療を担いながら、地域医療に貢献する城山病院の新たな方向性などを語って頂きました。

認知症への積極的治療を始めます

 高齢化に伴い、認知症を患う患者様が増えています。2025年には国内の65歳以上の高齢者の5人に1人が罹患すると言う推計もあり、まさにだれでもがなりうる病気と言えます。その中で最も患者数の多いのがアルツハイマー型認知症です。私の専門である脳神経領域においても研究が進められ、昨年には国内で5番目となるアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名:レケンビ)」が承認されました。この薬の特徴は、それまでの認知症の症状を緩和するための薬とは違い、病気の進行自体を遅らせる効果があり、非常に画期的な薬と言えます。

 このことを受け、認知症への積極的治療が可能になると考え、4月から脳ドック・認知症予防ドックをスタートさせる予定で準備を進めています。どのような検査をするのか簡単に申し上げますと、頭の血管の病変や脳腫瘍や海馬の萎縮などを調べるMRI検査を行い、その結果をAI(人工知能)が分析し、統計的に「アルツハイマー型認知症を何年後に発症する可能性がどの程度あるのか」を推測します。
 さらに、アルツハイマー型認知症の原因と考えられる脳内のアミロイドβ蓄積の有無や程度を調べるアミロイドPET-CT検査を行い、先述の新薬レケンビなどを用いた認知症の進行を抑制する積極的治療を行っていきます。

 このアミロイドPET-CT検査を行える民間病院は大阪府下でも多くはありません。最新医療機器を多く所有する当院として、治療だけでなく、未病の状態から病気になることを防ぎ、地域の皆様の健康寿命を延ばすためにも今後、様々なドック検査を推進していきたいと思っています。

遺伝子検査を始めます

 遺伝子検査とは患者様が病気の原因となる遺伝子を持っているかどうかを調べることです。すでに発病している場合は、病気の確定と適切な治療法を目的として、また、病気を発症していない場合は危険性を調べるために行います。遺伝子検査はこの10年で解析技術が飛躍的に進歩し、短時間で費用も比較的安く行えるようになっています。とは言え、人間の細胞には2万種類以上の遺伝子があり、すべてを調べることはできないため、患者様の症状などに応じて、どの遺伝子に異常があるかを推測した上で、特定の遺伝子のみを分析・解析します。現在、いくつかの遺伝子検査に健康保険が適用されるようになりました。

 ここで重要なのは結果に基づいた最良の治療を行うことができるかどうかだと考えます。当院には産科や小児科はありませんが、その他の診療科を揃えており、先程も申し上げましたように大学病院と同等の最新医療機器を揃えています。正確な診断と、患者様の意志を尊重した的確な治療を、医師を中心に各種専門職スタッフが手厚く行ってまいりたいと思っています。