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冬場に多いけがなどについて

形成外科
今村 正樹 医師

形成外科では体の表面とそれに近い部分のけがや傷、変形、傷跡の治療と、ほくろやいぼ等の良性腫瘍や皮膚の悪性腫瘍などの治療を行います。多種多様な治療の中から今回は冬場に多い低温やけど等について、昨年赴任した今村医師に話を聞きました。

低温やけど

 低温やけどは、皮膚が熱湯や火よりも低い温度(40~50℃)に長時間にわたって接し続けることで起こります。湯たんぽや電気毛布、電気カーペット、使い捨てカイロなどの使用が原因となります。中には暖房便座に座ったまま寝入ってしまったことで低温やけどを負った患者様や、夏に黒長くつを履いたまま日向で昼寝をしたことで足の甲に低温やけどを負った患者様もいらっしゃいました。

高温やけどとの違いは、低温やけどは皮膚の表面ではなく、自覚症状のないまま皮膚の奥の方にじわじわと進行するため、重症化する恐れがあることです。

症状はやけどの深さによって最初は皮膚が赤く腫れ、次に水ぶくれができます。
特に気をつけなければならないのは、水ぶくれの下の皮膚が白くなっておれば、その部分は壊死している可能性があり、その場合は手術で壊死部分を切除し、皮膚移植をしなければなりません。

予防方法は暖房器具を正しく使うことです。湯たんぽは体から離して使用し、電気毛布や電気カーペットはつけたまま眠らないこと。また、使い捨てカイロは肌に直接触れないように使用してください。

特に独居の高齢者や知覚麻痺のある方は発見が遅れるために要注意です。
低温やけどを負った場合は、見た目で判断してはいけません。症状が軽く見えても、必ず形成外科外来で受診してください。

顔面骨骨折

忘年会や新年会などお酒を飲む機会が多い季節に患者様が増えるのが、転倒による顔面骨骨折です。顔面(鼻、頬骨、眼窩底など)の骨折や変形は形成外科で治療します。

これは形成外科は破損した機能を回復することと、見た目の美しさを再建する外科だからで、それらの治療以外にも傷跡や変形、ひきつれ、ケロイドなどに対する再建手術も行います。

眼瞼下垂症

まぶたが垂れ下がって自力で目を開けられなくなる病気です。最も多い原因は加齢によるもので、目の上にある挙筋腱膜が緩んで目の下にある瞼板を持ち上げられなくなるためです。他にも目の怪我や、若い人に特に多いのがハードコンタクトレンズの長期間使用によるものです。眼科から紹介されて来院される患者様もたくさんいらっしゃいます。

治療は特殊な原因での発症以外は手術になり、挙動腱膜と瞼板を縫い付ける挙筋前転術と、たるんで垂れ下がったまぶたの皮膚を切除する余剰皮膚切除術があります。

まぶたが垂れて視野が狭くなったり、また、見た目の印象が気になる方はご相談ください。