回復期リハビリテーション病棟について

リハビリテーション科
(右)医長 小倉 沙耶香 医師
(左)副技師長 理学療法士 木匠 康喜 さん
回復期リハビリテーションとは、厚生労働省により定められた疾病を対象に急性期治療に続くリハビリテーションとなります。
城山病院の回復期リハビリテーション病棟(51床)では、急性期の診療科と連携しリハビリテーション科専門医を中心に多方面の専門職が患者様一人ひとりに合ったリハビリテーションを行っています。昨年4月に赴任した小倉医師と理学療法士の木匠さんに話を聴きました。
リハビリテーション科専門医とは
病気や外傷の結果生じる障害を医学的に診断治療し、機能回復と社会復帰を総合的に提供することを専門とする医師のことで、その数は全国的に少なく、これからの高齢化、健康寿命の延伸でQOL(生活の質)の向上が重要になる社会において、多くの医療機関が求める医師とも言える。
小倉医師がリハビリテーション科を選んだのは「急性期を乗り越えて機能回復に向かう患者様を支えたい」という強い気持ちだ。
これまでは脳神経外科医や整形外科医が兼任していたが、リハビリテーション科専門医が常駐することで治療方針がより明確になり、治療結果を出している。
50名超の専門職が患者様の社会復帰・在宅復帰を目指す
回復期リハビリテーション病棟では医師2名、理学療法士(PT)23名、作業療法士(OT) 14名、言語聴覚士(ST)13名、栄養士1名、医療ソーシャルワーカー3名がチームになって、患者様一人ひとりにあったプログラムで機能障害(運動麻痺などの運動機能障害、四肢麻痺、嚥下障害、言語障害、高次脳機能障害など)の改善、向上を目指している。
中でも言語聴覚士がこれほど多い医療機関は非常に珍しく、高次脳機能障害の患者様にも適切なリハビリテーション治療を行っている。木匠さんは「他院からの回復期リハビリテーション病棟への転院に加え院内からの転棟も多く、早期の転入及び早期の退院に向け積極的に介入しています。
平均在院日数は、64.6日と全国平均の83日に比べ短く早期に回復を促し退院へと進めています。退院後の地域のクリニックや訪問看護ステーション等とも連携をとり、安心して退院できるよう取り組んでおります。」と話す。
患者様の「これがしたい」に応じたい
発症前の生活に近づけるためには、患者様やご家族とのコミュニケーションは大切で、木匠さんはこう話す。
「最近の患者様の希望で多いのは車の運転の再開と就労です。それに向けたリハビリテーションのプログラムを自動車教習所や就労支援センターの方々との連携も視野に入れて構想中です。
また、リハビリテーションの技術も日々進んでおり、常に最先端の情報取得も絶やさず、患者様の気持ちに寄り添って、一緒にゴールを目指したいと思っています」。