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病院のご案内

城山病院公開講座レポート

「知っておきたい! 医療の最前線 第二回城山病院公開講座」

いつまでも元気な身体でいるために-ロコモティブシンドローム予防-

リハビリテーション科 技師長 理学療法士 ロコモティブコーディネーター 藤川 薫

   ロコモティブシンドロームをテーマにお話しをして頂きました。ロコモティブシンドロームの特徴としては、加齢や運動器疾患(脆弱性骨折や変形性関節症など)が原因で、予防していくには筋力を上げる運動や歩くことが必要になります。また、自宅で出来るロコモ度テストやロコトレと呼ばれるトレーニング方法をお話しされていました。最後にロコモ予防は、認知症の予防にも繋がり、寝たきりや介護が必要な状態を防ぐ事が出来る為、地道な努力が必要になると熱く語られていました。

 

 

 

ここまで来た!!腹腔鏡下手術

消化器・乳腺センター 外科部長 緩和ケア対策室長 新田 敏勝

   消化器外科の最前線治療についての内容になります。腹腔鏡を使ったがん切除を行っている内容や腹腔鏡と内視鏡を利用した合同手術、ステント留置の様子を丁寧に動画を見ながら説明。また、より安全な手術を求め、手術器具がより充実というコンセプトで、専門的な内容になりますが最先端医療の紹介をされ、中でも新田医師が「遠隔手術ロボットダビンチ」を実際に操縦された感想や当院でも導入済みの「3D内視鏡」手術をしている様子を動画でわかり易く説明をされていました。

 

 

 

「驚くほど進んだ消化器内視鏡の技術」ー将来はカプセル内視鏡で胃カメラの代わり?ー

大阪医科大学 第二内科学教室 教授 樋口 和秀

  

現在女性のガン死亡率は大腸癌によるものが最も多く、その理由は、検査が恥ずかしい、痛いといったことが検査を倦厭し、病気の早期発見を遅らせています。そんな患者様にもっと楽に検査を受けて頂ける方法として、樋口教授の熱い思いが形になったカプセル内視鏡の紹介をして頂きました。従来のような痛い、苦しいといった検査とは違い、約3cmのカプセルを飲み込むだけで、消化器官の自然な働きによってカプセルが腸内を巡り、搭載されたカメラで撮影する医療機器になります。さらに樋口教授が研究を重ね開発された腸内を泳ぎ回る尾ビレが付いたカプセル内視鏡「マーメイド」の紹介もされ、会場を大いに沸かせていました。