
がん化学療法看護認定看護師 北村正美さん
城山病院には特定の看護分野における熟練した看護技術・知識を持つ認定看護師が多数勤務しています。その中で、抗がん剤治療を受ける患者様を支援するがん化学療法看護認定看護師が活躍しています。北村さんに話を聞きました。
城山病院は2020年に大阪府がん診療拠点病院に指定され、がん治療センターとしてそれぞれの診療科におけるがん治療を複数領域の専門家が一丸となって行っています。その中でがん化学療法看護認定看護師は、がん化学療法薬(抗がん剤)を安全に取り扱い、患者様に適切に投与を行うことと、抗がん剤による副作用を少しでも抑えられるようセルフケア支援を行います。また、緩和ケアチームと連携して患者様が安心して化学療法を受けられる環境作りと、継続した治療が行えるようにサポートします。
治療選択に悩む患者様の意思決定のサポートや、希望があれば医師の説明で分かりにくかったことなどを説明し、治療方針について一緒に考えることも緩和ケアチームで行っています。
私が専従しているのは外来化学療法室です。私の他にも経験豊かな看護師が抗がん剤を安全に投与し、副作用のケア指導を行っています。副作用によって普段の生活や食事に困っておられる場合は薬剤師、栄養士などと連携して化学療法が継続できるようにサポートします。
また、心理的なケアも私たちの大きな仕事です。家では弱音を吐けない方や「いつまで治療を続けなければいけないの?」と不安になる方も多い。そんな時に適切に、そして患者様の気持ちに沿った説明ができるよう努力しています。「おかげで辛さを乗り越えられた」と言われるととても嬉しいです。患者様に快適に治療を受けていただき、アットホームで何でも話せるような場所作りを日々目指しています。
認定看護師の資格は15年前に取得しました。その前は消化器外科病棟に勤務しており、がんの患者様と接することも多くありました。患者様が不安などを話してくださることもよくありましたが、そのたびに手探りで解決方法を探していました。
そんな時に認定看護師制度を知り、より専門的に学ぶことで患者様の不安をもっと解消することができるのではないかと考えて、認定看護師を目指しました。
資格を取得して解ったのは、担当してきた患者様の不安や悩みの解決方法に「正解」はないということ。あるとすれば、その悩みや不安な気持ちへの共感です。言葉や素振り、表情から患者様の本当の気持ちを感じ取り、寄り添うことが大切だと思っています。
城山病院では、南河内地区の看護師の方にも参加して頂ける認定看護師によるオンライン研修会を毎月行っており、専門分野以外の勉強も積極的にしています。また、化学療法を受ける患者様に関わる地域の看護師の方たちの相談にのれるよう院外研修の場も広げていきたいと思っています。