
ICU 看護管理主任
阪本 幸信 さん
「クリティカルケア」とは疾病や外傷などで生命の危機に瀕している患者様への看護のことです。また、特定看護師とは一定の診療補助業務(特定行為)を医師の判断を待たずに実施できる看護師です。ICU(集中治療室)を中心に活動する阪本さんに話を聞きました。
クリティカルケア認定看護師はそれまでの救急・集中ケア認定看護師の新しい名称で2020年から使われています。重症度が高く命の危機に瀕している患者様への看護が中心業務です。
医師は患者様の命を救うことに全力を注ぎますが、私たちは注ぎますが、私たちは患者様の身体的な看護と同時に、ご本人やご家族の精神面や社会面の問題をも看護するという役割があります。例えば、病状や治療方法など医師からの説明が上手く理解できず不安なご家族にわかりやすく伝え、寄り添うよう努めています。
特定看護師とは、あらかじめ受けていた医師からの指示に従い、その場で医師の判断を待たずに一定の診療補助業務(特定行為)ができる看護師です。
その行為は実施可能な21区分38行為と明確に定められています。つまり、医師がいなくても患者様の症状に合わせてタイムリーに処置できます。
また、医師は業務を減らすことができ、高リスクの患者様の治療に注力できるようになりました。
特定看護師の資格は国が定めた条件をクリアすることで取得でき、私は21区分の中の6区分について特定行為を行う資格を取得しており、ICUだけでなく病棟の看護師からも処置を要請されることも多くなりました。
このことで院内での治療連携が高まっています。
国は2025年度中に10万人以上の特定看護師の養成を目指していますが、現在の有資格者は約1万人です。資格を取得するためには勤務しながら勉強し、指導医や現場の協力が必要です。当院では5名の特定看護師が活躍していますが、当院の医療レベルをさらに向上させるためにも、自身の活動の場を広げるためにも、院内の看護師たちに特定看護師を目指すようアピールしています。
学生時代、器械体操をしており、人体に関わる仕事がしたいと看護師を目指しました。
今から20年以上前のことで、看護学科の男子学生は全体の1割ほどでした。しかし、勤務して実感したことは、夜勤があったり、患者様の身体を支えたりすることの多い現場で男性看護師こそ必要だと思いました。
クリティカルケアの認定看護師を目指すようになったのは初任地の病院で急性期病棟勤務となったことです。
知識のなさを痛感し、もっと学びたくて当院に赴任しました。医療の進歩に遅れることなく、知識をブラッシュアップすることで、時には医師に自分の意見を言う場面もあります。すべては患者様への最良の医療のためだと信じています。