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診療科・部門

股関節について

Q.股関節の主な疾患は?

A.日本人は、寛骨臼形成不全に伴う変形性股関節症が多いです。
寛骨臼形成不全とは、股関節の受け口の屋根が浅い病態で、本来なら10の力が10の屋根にかかるのが、
10の力が5の屋根にしかかからないため、かかる荷重が2倍になり、その負担の大きさで関節が変形
しやすくなります。変形をきたすと関節可動域が悪くなります。
可動域が悪くなると膝や腰の負担が増すこともあります。
 そのため膝が痛いと来院されたのですが、よく調べてみると進行した変形性股関節症だったという患者さんは
少なくありません。また腰椎の変形や圧迫骨折後に骨盤の傾きが変化し、股関節に急な負担がかかることによる、
急速破壊型股関節症という病態もあります。

 

Q. 変形性股関節症以外の疾患は?

A.アルコール多量摂取や糖尿病などの基礎疾患が要因となる大腿骨頭壊死症です。
血流が滞って骨頭まで血が行かず組織がだんだん破壊されて崩れていき、骨頭が変形します。
また、関節リウマチや、寛骨臼と大腿骨頸部の間で挟み込まれて起きる関節唇損傷があり、これらも進行すると
変形性股関節症に至ります。関節唇損傷では、関節鏡を使って損傷部分を修復する手術が主流です。

 

Q.人工股関節の現状は?

A. 関節軟骨の役割をする超高分子量ポリエチレンの進歩により、人工股関節は手術後約30年間
良好な成績を維持するだろうと期待されます。したがって、平均年齢を85歳前後とした場合、
60歳を超えてから人工股関節の手術をすれば、一生の耐久性がある可能性が高くなっています。
 進入法は、後方法では術後脱臼率が高いため、当院では前方法を行っております。
手術には骨セメントを用いて固定するセメントタイプと、骨セメントを用いない
セメントレスタイプがあり、当院はセメントタイプを採用しています。
 その理由は、寛骨臼形成不全後の患者さんは脚長差が生じることが多いのですが、その改善を
図りやすいからです。また、セメントタイプは骨粗鬆症の方にも有効です。
本来の患者さんご自身の股関節の状態に近づけることで、見た目の歩容をよくすることができ、
人工股関節にかかる負担を減らして耐用年数を上げたり、脱臼を予防したりもできます。
また万一、人工股関節を入れ換えなければならなくなったとしても、セメントタイプは最低限の侵襲で
対応できることも利点です。
 当院ではコンピューター支援による術中ナビゲーションシステムを用いて、
術前計画通りの再現性の高い手術を行っています。

 

 

 

当センターの治療理念

 痛みについてはもちろん、「何ができないのか」、「何をしたいのか」をじっくりお聞きするように
しています。
その患者さんがしたいことが保存治療でできるのか、それでは難しいのか慎重に判断します。
患者さんがやりたいことをやれるように、そうすることで前向きに生きられるように、
関節外科医として最大限のサポートをしたいと考えています。
 手術では骨切り術にしても人工関節手術にしてもオーダーメイドな治療を心掛けております。

 

Q. 複雑な基礎疾患があっても手術は可能?
A. 当院では、脳神経外科や心臓血管外科など高度な手術を行っており、
他科の優れた先生方と連携が取れますので、基礎疾患をお持ちの方も安心して手術を
受けられる環境が整っています。
Q. 城山病院でのリハビリテーションの取り組みについて
A. 回復期リハビリテーション病棟を併設しており、急性期病棟の約3倍のリハビリ時間を
取ることができます。特にスタッフと連携して術後早期のリハビリテーションを強化しています。
可動域や歩容の早期改善を図れることで、患者さんは早期回復を実感でき、退院後の日常生活復帰の
モチベーション向上につながることを期待しています。
Q. 手術の麻酔について
A. 膝関節または股関節の手術では「手術の痛みはどれくらいだろう」と不安があると思われます。
当院では、全身麻酔から醒めた時にできるだけ痛みを感じないように、
腰部から痛み止めを持続的に注射して、痛みを感じにくくさせる硬膜外麻酔を併用しています。
これにより手術の痛みは格段に減らすことができます。
Q. PRP療法をしたいのですが
A. まずは、村上医師の外来診察を受診して頂いた後になります。